PV CYCLE JAPANでの活動について
太陽光パネル再資源化に向けた適正処理の取り組み

弊社では、使用済み太陽光パネルのリユース・リサイクル推進の活動を行う団体「PV CYCLE JAPAN」(以下、PVCJ)*に参画し、太陽光パネルの再資源化に向けた適正処理の実証事業に携わっております。

2012年以降、日本において再生可能エネルギー需要の高まりから、太陽光パネルの普及が急速に進んできました。環境負荷の少ない再生可能エネルギーの普及は、大変喜ばしいことです。

しかしその一方で、将来的な大量廃棄とその処理方法に対する懸念もありました。特に一般家屋に設置されている太陽光パネルは、メガソーラーと比べるとパネルの形や大きさが不規則であり、その処理のための法律や専用機器などが整備されていませんでした。

そこで弊社では、2019年 に太陽光パネルの適正処理ができる機械を、全国に先駆けて機器メーカー様から購入、導入いたしました。同機械を使うことで、使用済み太陽光パネルを、シート、アルミ枠、ガラスに分離し、ほぼ100%以上 をリサイクルに回すことができ、最終処分量を最小限に抑えることができるようになります。

当時、同機械は機器メーカー様の開発初期段階にあり、十分なデータがそろっていませんでした。弊社は、その実証実験にも協力し、処理体系の構築に必要なデータ等をメーカー様にフィードバックしてまいりました。

いち早く使用済み太陽光パネルの適正処理に取り組んできた弊社は、他社にはないノウハウとデータを有しております。

その先駆的知見を活かすべく、弊社はPVCJの正会員認定を受け、さらに2022年11月からは東北電力様と連携し、太陽光パネル廃棄時の効率的な収集・運搬ルート構築に向けた実証事業を開始しました。

太陽光パネルの廃棄量は2035年ごろにピークとなり、年間80万トンにも及ぶと言われております。
弊社1社での処理能力が1日5トンですので、全国の廃棄物処理業者による協力がなければ、適正処理はできません。

使用済み太陽光パネルの全国的な処理スキーム構築に貢献できるよう、弊社は尽力してまいります。

PV CYCLE JAPAN

PV CYCLE JAPANとは、EUにおける使用済み太陽光パネルのリサイクル処理を推進する国際的非営利団体PV CYCLE(本部:ベルギー国)の、日本におけるパートナー組織です。 鉱物資源の研究開発や学術・国際交流などを行っている一般財団法人秋田県資源技術開発機構の一部門として、2021年1月に設立されました。